「栄町」
ゆいレールの安里駅を降りるとディープでノスタルジックな雰囲気が漂う飲み屋街があります。それが「栄町」です。
外観を見ただけで、ポテンシャルが溢れている飲み屋が通り沿いに連なっています。
少し歩いたところにある栄町市場は細い路地が入り組んだまさに迷宮のような場所ですが、ここにも心くすぐるお店が所狭しと集まっています。
この一帯は、酒好きにとっては底なし沼のような一種独特の中毒性を帯びたエリアです。(牧志公設市場周辺のセンベロゾーンと似た雰囲気・・・)
筆者も恥ずかしながらその中毒性に冒されたジャンキーの一人であり、ここでよくビールに溺れているのですが、
この栄町にちょっと異彩を放つお店があります。
それは、「ルフュージュ」です。(英語で書くと「Refuge」)
栄町の持つ毒性とは明らかに種類が違う特殊な毒性があり、栄町の表の中毒性の陰に身を潜めながら、ハンパない攻撃力で仕留めにくる・・・、そんなお店です。。
気が付くと、静かに、確実に、やられている・・・、「栄町の変異株」と言えます。
まさに隠れ家・・・
「ルフュージュ」の場所は、非常に分かりにくいです。
筆者も最初に訪れた時は、Googleマップを見ながら10分ほど周囲を歩き回り、やっと見つけました。
行き方が複雑というわけではなく、「ここ??」という感じの外観なので、まさに隠れ家という言葉がピッタリです。
(この隠れ家「ルフュージュ」も類稀な嗅覚を誇る嫁さんが発掘してきたお店です。)
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恐らく、お店は元スナックだった場所を居抜きで使われているのかと思います。
よって、見た目は栄町らしい場末感が漂うお店なのですが、お料理は東京の高級フレンチ店に勝る力を持っており、その強烈なギャップが「ルフュージュ」が持つ毒性の一因です。
そして、非常にリーズナブル。
つまり、東京の高級フレンチ店では勝負にならない、別次元に位置するお店です。
まさに、異世界「栄町」だからなり得た奇跡のお店、それが「ルフュージュ」です。
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神の領域に達した注文必須の「盛り合わせ」
ビストロなので、もちろんワインも頂くのですが、筆者は当然まずはビールです。まずは、というか、3杯くらいはビールです。
生ビールはオリオンビールではなく、スーパードライです。
辛口のスーパードライがよく合うんです。乾いた喉に流し込むビールも最高ですが、落ち着いた空間でしっぽりと頂くビールも格別ですね。
ビールの守備範囲のマルチさを感じる瞬間です。
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この「ルフュージュ」において、注文必須なのが、「盛り合わせ」です。
「盛り合わせ」は、「前菜」と「お野菜」の2種類があります。筆者はそのどちらも必ずオーダーしています。
まさに、「ルフュージュ」の魅力が詰め込まれたお料理で、これを頂くためにお店に足を運んでいると言っても過言ではありません。
「ルフュージュ」の中毒性の主要因が間違いなくこれです。
サイズが選べるので、ひとりで訪れても、女性であっても、誰であっても注文できるのが嬉しい。
ほぼ全てのお客様が少なくともどちらかの「盛り合わせ」を注文されているのではないでしょうか。
「あれが食べたい」と頭に浮かぶお料理があるお店は強いですね。
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バランス抜群の完璧な組み合わせ、かつボリュームも大満足の「盛り合わせ」
これだけでほぼ仕上がります。。
ですが、もちろんこれだけではありません。
「ルフュージュ」は実は「フレンチ & 中華」という珍しいコンボで成り立つお店なんです。
「盛り合わせ」だけでなく、「水餃子」や「汁なし坦々麺」といった中華も頂けます。このセンス、正気か・・・。
「水餃子」はもちもちで病みつきになります。しかも一個単位で注文できるという素晴らしさ。無駄なく、確実に命を取りにきます。
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その他、もちろん、お肉料理あり、魚料理あり、とフレンチ系のメニューも一通り揃っており、どれも本当に美味しいです。そして安い。
沖縄料理も最高ですが、旅程の中で、こういった良質の変化球も入れると旅の幅が広がります。
まさに、2009年の第2回WBC決勝の韓国戦で最後のバッターから空振りを取ったダルビッシュ投手のスライダーのような切れ味を堪能できます。パワプロレベルです。
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メニュー詳細
「ルフュージュ」は定番メニューと当日のオススメメニューがあります。
オススメメニューは黒板に記載されています。この黒板メニューも人気があるものは、ほぼ定番のような位置付けのものもありますね。
「汁なし坦々麺」はそれにあたります。
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店舗情報
席数は多くなく、予約だけで席はほぼ埋まっている感じなので、事前の予約は必須ですね。電話で受け付けてくれます。
テイクアウトもやっており、クリスマスの日は大皿のオードブルを持ち帰っている方もいました。
「ルフュージュ」の絶品お料理をテイクアウトして、家でワインをあける、最高のクリスマスじゃないですか。
近所にこんなお店があるなんて、羨ましいなあ、と思いました。
ディープでノスタルジックな栄町にある隠れ家ビストロ「ルフュージュ」
高満足度間違いなしのお店です!
店名 | ルフュージュ(Refuge) |
住所 | 沖縄県那覇市安里388-10 |
地図 | |
TEL | 098-911-4856 |
営業時間 | 17:00 – 24:00(L.O. 23:00) |
定休日 | 火、水 |
価格 | 3,000円/人 程度 |
特長 | 絶品のフレンチ & 中華がお手頃価格で頂ける隠れ家ビストロ 「前菜の盛り合わせ」&「お野菜の盛り合わせ」はオーダー必須 |
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